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衣替え

ようやく衣替え終了。
「夏→冬」は出すのが面倒で「冬→春」は収納するのが面倒だ。上の娘はもう思春期なので整理たんすひとつ与えてすべて本人任せだが、それ以外のワタシ、相方、下の娘の分はワタシがしなければならないのでそれなりに時間がかかる。ついでに処分祭りを同時開催するので半日はたっぷりかかるのだ。
お天気の良い日中、という良きタイミングで一気に片付けにかかるのだが、終えた後にほかになにもする気力が無くなってしまうので、本日はおでんの仕込みをしつつ取り組んだ。
これ、マンガのネタを参考にしている。


青木光恵「安田君とその妻君」は、”安田君”は実直なサラリーマンで”妻君”は”ダラ主婦でありつつ直木賞ならぬナヨキ賞候補になるようなそれなりの売れっ子物書き、という若い夫婦の日常を描いた4コマ系マンガである。
ネタのひとつに、妻君の黄菜子がおでんの仕込みをしてから原稿用紙に向かうも結局日が暮れても筆は進まず、「でも、でも、おでんはよう味しみてるもんなっ」と自分を慰める、といったものがある。
はい、これ本日の食卓にいただきました。というか、たびたびいただいております。ホンマ味しみてますわ。のんきにこれ書いてる最中にも今まさにおでんに味がしみていっていて偽ビールを飲みつつ待機中という幸せ。
似たネタで、筆の進まない妻君が山ほど餃子を作る、もある。
巻末に寺島令子センセの解説マンガもあってお徳感倍増。たびたび読み直します。


大島弓子氏のサバとの生活を主としたエッセイマンガ連作はもはやワタシの殿堂入りのひとつで、ネコ成分のサバとのエピソードはもちろん素晴らしいことこの上ないのだが作者の生活面の描写も大変面白い。
作家本人の描写はずいぶんと浮世離れした雰囲気満載なのにネタそのものは所帯じみているあたりにワタシは妙に読みごたえを感じる。
「サバタイム」の11月のネタで、夢中になってしまって食事を忘れてしまう大掃除のために朝からお弁当を用意しておく、というエピソードが、なんだかものすごく好きだ。


おでんのように弁当も用意しちまえば、そういったことに集中しているワタシも手を止める煩わしさを感じたり食いっぱぐれたりすることはないのだね、と思いつつおでんは仕込み始めても、上の娘のためにお弁当を毎朝用意していても、自分のためにはお弁当をわざわざ用意できない不思議さよ。




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素晴らしく美しき高校生活

前回少しばかり触れた、よしながふみ「フラワーオブライフ」について。

なんというか、ああこんな高校生活が送れていたならばもしかしたら今の自分とは違う自分だったかもしれんなぁ、なんて思う。

青少年たちの高校生活を描いた「フラワーオブライフ」である。
オシャレと恋に夢中の子、委員長タイプの真面目な子、お調子者の子、ごくフツーの子、そしてオタクの子、属性さまざまな子達が学校生活の中で次第に仲良くなっていく。みんなでテスト勉強して成績アップを狙ってみたり、文化祭で奮闘してみたり、クリスマスパーティを催してみたり。時には気まずくなったりケンカしたりもするけれど、やがてきちんとお互いの非を認めて仲直りしたり。

これはあくまでもワタシの経験上の話ではあるが、マンガ描きやマンガ読みというのは一般的に敬遠されがちなもので、そういう趣味を隠して学校生活をすごすか開き直ってオタク道を邁進するかしか選択権がなかったように思うのだが、この話の登場人物たちはオタクと非オタクが和やかに交流していて、マンガ描きの子の作品が学年内で回覧されて話の続きを期待されたりしているのだ。
ありえない。ワタシの経験上ではありえない状況なのだ。

人は排他的なところが大いにあるものだと思う。
認め合うというのはなかなかに難しいもので、もしもそれがごく普通に誰にでもできることならば世界はずいぶんと平和がそこら中に広がっているはずなのだ。

だからワタシは「フラワーオブライフ」を夢物語だと思った反面、うらやまけしからん、とはさすがにこの歳になっては思わず、楽しそうだなぁ!と和みコピペを読んだような気持ちを持った。
ただ楽しいだけでなく、それぞれの登場人物にそれぞれの悩みやコンプレックス、他人には言えない思いがあって、そういったものを抱えながらも明るく楽しくスクールライフを謳歌しようとする正しさが前面押しされているのはかえって清清しい。




もはや異界のイケメン

以前に述べたことがあるが、椎名軽穂『君に届け』はどんどん増していくあまりの甘酸っぱさにいつしかついていけなくなったワタシ。

例えて言うなら、
「狩場で狩りのマニュアル本を必死に読んでいて獲物が目の前にいるのに気付きもせず、ああ自分のやり方はヘタクソだ、やはり狩りなんて自分にはできないんだ、と反省ばかりしている気弱な肉食獣」
みたいな感じ?うーん変な例え。つまりは、ワタシには反省ばかりして停滞する気持ちがもはや理解不能だったのだ。そんなん獲得してから悩めっ、と思ってしまう自分は、やはり少女マンガを読むに無理のある年代に入っていたのか、と思った。

その後新刊が出てもなんとなくスルーし続けていたら上の娘が自分のおこづかいで買い揃えていた。
そりゃあねぇ、思春期の少女にはどストライクな感じのマンガだもんねぇ、読みたいわねぇ。でもかあさんスルー、みたいな感じ。


で先日、そういえば、14巻が出たのに買いに行けてないと娘が言っていたことを思い出したから買ってきてやった。ありがとー!と喜ぶもんで、そんなに彼女には面白いマンガなんだなー、と思った。

ふと、また読んでみようかな、と思った。



甘酸っぱいのは更に増し増しで、意地悪な子も腹黒な子も優しい子もみんなやたらと饒舌で雄弁と言うよりは説教臭かったり。で、やっぱりこう体がむず痒くなるっていうか。でもそのむず痒さを通り越したならばニヤニヤしながら読んでる自分がいたわけで。

思春期から青年期の過程は、エエ年になってしまった今振り返るとそれはそれは世間知らずなくせに頭でっかちだったものだ。でも当時のワタシはアホらしくも自分なりにいろいろ必死だったりしたわけで。その必死さの空回りや無駄なエエかっこしいを知っているからこその今感じるむず痒さなわけで。

ここでボロボロ吐き出した上の娘の思春期病も今は落ち着いて(いや小康状態、か)、まあなんというか、彼女なりにいろいろ精一杯なんだろうと思う。でも見ていて危なっかしくてむず痒い。そしてワタシができることは基本的には黙って見ていることなだけだ。
若者はなんとめんどくさい生き物なのだ、と思う。いや、もちろん年取ってめんどくさいことは更に更に山積みなのだが、若者は実がないことに振り回されたり必死になる期間というか、その”実がない”あたりがかなりめんどくさい、と思う。そんなことに頭を使うくらいなら勉強した方がよほど有益だ、とは大人が思う理屈であって、前髪のほんの一筋のスタイリングに拘ったりする行為を否定するわけにはいかないのかもしれない。


それにしても風早マジイケメンすぎる。ヤバイ、ヤバすぎる。もう爽やかをぎゅうぎゅうに固めたイケメンすぎて、絶対現実にこんな男の子はいない、って思う。でも風早に片思いしている女の子たちがテキトーな腹黒だったりして、その安っぽさが逆に少女マンガ!という雰囲気全開で笑えてくる。

爽子は、陰湿で怖い女の集団に体のいい標的にされたり逆恨みされたりしていても、どこまでも真面目で邪気がない。超マイペースのいい子すぎて、なんだか泣けてくるほどだ。ただ爽子の境遇はありえる。いじめられているわけではないけれど友達ができない孤立してしまっている子というのは、逆に変にリアル感があって切なくなる。「鈍さに慣れるな!」ともはや親友となったちづちゃんは叱咤したけれど、爽子のそれまでの境遇を鑑みるにどうしようもないことだとも思う。

それを補って余りある風早の男前っぷりがつまりは、爽子と風早をどこからどう見てもお似合いのふたりに見せるのだから、そういうあたりは少女マンガの王道展開なのだろう。暗い感じのメガネ女子が偶然メガネをはずせばかなりの美少女だった的展開と相違ない。
結局風早の超人的イケメンっぷりがダダ漏れな具合で、そりゃあもうモテモテでもしょーがないじゃなーい、とニヤニヤするしかない。


長編化の影響で周囲の登場人物に焦点が移動しつつあるが、基本的に爽子と風早の友人たちはみな一様に浅薄なれど根本的に良い子たちばかりで、もはや中年のワタシとしては、みんなに幸あれ・・・!なんて思ってしまうほどで、実際問題こんな良い子ってのはいるもんなのか?とも思ったりする。
その最たる風早のどこまでも爽やかなイケメンっぷりは異次元というか異界というか。


爽子と風早それぞれの両親もめちゃくちゃエエ人たち。あれもまた異次元というか異界。





ワタシだって”毎日かあさん”

上の娘の、思春期病→ホンマに病気、の過程で、ふとしたことから娘たちの間で西原理恵子『毎日かあさん』ブームとなった。


テレビで先の震災の被災者の中学生のドキュメンタリを放送していて、家事の傍らワタシはそれをほろり涙ながらに見ていた。娘たちは遠目に見ていただけだったのだが、なるべく楽しく面白い話を家庭内で繰り広げたいキャンペーン真っ盛りのワタシはふと思い出した『毎日かあさん』最新刊の、サイバラ被災地訪問のエピソードを娘たちに団らん起爆剤として振ってみた。

それは面白おかしく描かれてはいるが、読み込めば、微笑ましくもどこか切ないものでもある。でも、そういう機微は受け取り手次第だと思うし、とにかく娘たちにはワタシが聞かせた話は大ウケだった。


以前に『毎日かあさん』の感想を書いたことがあったが、あれからも連載は続き単行本も続巻中である。
で、やっぱりワタシは『毎日かあさん』がとても面白いと思う”かあさん”のひとりなのだ。

マンガなので、面白おかしくノンフィクションのエピソードを脚色して描いているとして、でもそれはリアル家庭内でも頑張って団らんを面白おかしく演出しようとするのに似ていると思う。


上の娘は1巻から読み始めた。下の娘はまだ漢字はロクに読めないがそれでも読もうとする。
このネタが面白かった、とか、ママ(うちは不本意ながらママ、パパ呼びである。マジでワタシは不本意なのだが相方が意外とマンザラでもないあたりが不可思議だ。)が前に話してたネタのところ読んでやっぱり面白かった、とか、感想を口々にする。
現在、療養中の上の娘の枕元には『毎日かあさん』単行本全巻が積んで置いてあり、下の娘も一丁前におやすみ前にそこから一冊チョイスする。きちんとはまだ読めない下の娘にネタの解説をいちいち求められ、いちいち答えたりしている。


なんか、サイバラマンセー!!って感じ、で捉えられてもものすごく困る。
『毎日かあさん』のエピソードのすべてにワタシは同意できるわけでないし、でも、なんというか、「かあさんだって人間だもの」みたいなアタリに、ワタシは激しく勝手に励まされているだけであって、西原氏の真意は西原氏のものであって、ワタシの真意はワタシだけのものである。

同調とか同意、とかいう、そういうものでなく、でも単行本の小ネタであった、


「めったにあえなくったってさ、ママ友は戦友だよね。また飲もうね。」


に、うんうん!と激しく同意してひとり飲みするワタシは、実際になかなか時間的余裕がなくて年に一回会うくらいしかできない旧友→ママ友を思い出して、次に会えた時にはどんな酒を酌み交わし、どんな話を繰り広げ、なんていうことを想像することが明日への活力になったりしているわけである。


上の娘に、「ママって『毎日かあさん』の話すごく細かく覚えてるなー」なんて言われて、とりあえず「一話が短いし何度も何度も読んでるから覚えてるさー」と答える。「あるある!って思えるネタも多いし」とも答える。そして「だって、ママも”かあさん”やしねー」と答えた。
娘は「そっか」と納得したようだった。




鮮烈な疾走

ツール・ド・フランス2011観てます。
面白い。やっぱり面白い。

一昨年のツール・ド・フランスからロードレースを観るようになったのだが、どんなレースにもどんなステージにも様々なドラマがあって、もうハラハラするしワクワクするしドキドキする。
カメラが映し出すライブ映像の素晴らしき疾走感。
というか、ホントにものすごい速度で走ってるわけで。つまりはかなりの危険性も孕んでいる。悪天候だったり道悪だったりもあって転倒落車といったアクシデントと常に隣り合わせだ。今大会もすでに落車による負傷でリタイアに追い込まれた選手が幾人もいる。そういった痛ましいシーンはできれば見たくないものだが、「世界最大の自転車レース」だからシビアなのだ。だからこその鮮烈な疾走感なのかもしれない。
またレース中和やかに進む時間帯もあったりして、でもやはり結構な速度で選手達は走っていて、フランスの美しい風景を疾走する画はあまりに見事である。




山下和美『天才柳沢教授の生活』の第131話「風を創る」はワタシのお気に入りの話のひとつである。
早朝自転車の”鮮烈な疾走”を偶然見かけた教授が、その日一日かけてそれを探求するのだ。

長年乗る人も無く家の片隅に放置してあったママチャリを引っ張り出し調整して六法全書で道路交通法を見直してからいざ出発するのだが、実際の自転車乗りの一般道路におけるマナーの悪さ、道路交通法を押しのける大衆の心理、自動車と歩行者の間で狭くなる肩身、それらに教授は失望感すら覚える。しかし早朝見かけた”鮮烈な疾走”に確かな「風」を見た教授は、コースを一般道から川沿いの遊歩道に変えて走り出す。

「この風は私の脚力が創り出しているものだ」
「私は今、純粋に私だけの力で私が本来持つ移動速度を凌駕している」

”鮮烈な疾走”が生み出す「風」を体感し、その先に訪れる爽快感を得た瞬間の教授は会心の笑顔だった。




いらっしゃいませ。

ツモ

Author:ツモ
30代後半女。
→四十路突入。
→もうすぐバカボンのパパ越え。
→日本女性の平均寿命に向かって折り返し地点あたり。別にそこまで長く生きたいわけでもない。とりあえずの目標はこの先20年くらい。

暴れまわった娘時代の反動か、自宅にひきこもりがち。相方、娘二人と古都の端っこで地味に暮している。


気まぐれにしか更新しないくせに、記事がやたらと長くなる傾向にある。

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