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名探偵・紫式部

ずいぶんと前のこと、書店で見かけた「異本源氏物語 千年の黙」の帯には
「帝ご寵愛の猫、幻の巻「かかやく日の宮」ふたつの消失事件に紫式部が挑む!」、さらに
「第13回鮎川哲也賞受賞作」
とありなるほどミステリなのかと把握したものの、いやいや、紫式部で源氏物語でそれが一体なにがどうなって本格ミステリが成立するの?と、もうそれはそれはワタシのハートを鷲掴みにする見事な文句だった。

それからまたずいぶんと時が流れた過日、その続編というかシリーズである「逸文紫式部日記 白の祝宴」と「覚書源氏物語『若菜』 望月のあと」を読んだのだが、ああ面白い、とてもとても面白い!なんの捻りもない感想で申し訳ないが、ホント面白かったです。


古典に興味が無ければ、というか源氏物語に一切興味が無ければ、このシリーズはまったく面白いものではないかもしれない、と思う面は確かにある。しかし紫式部に源氏物語といえばどれだけ古典に興味がなくとも否応なく学校でなにかしら教えられたものだから、舞台設定がさっぱり訳分からん、とか何言ってるんだか意味分からん、ってことはないだろうし、むしろ氷室冴子の「なんて素敵にジャパネスク」に似たようなノリがあると思う。

「ジャパネスク」は大納言の一の姫たる瑠璃がバンバン外を出歩くあたりかなりパラレルワールドな具合ではあるが、現代人としては瑠璃の行動力は小気味よく感じるし、瑠璃ほどではないにしても、ホームズよろしく探偵役である紫式部と、ワトソン役たる紫式部のプライベートの部下の女房阿手木は結構な行動力で謎を解き明かそうとするし、彼女たちの縁ある身分の軽い者たちは彼女たちの手となり足となり颯爽と都を駆ける。
おじゃる~な世界観の中で生き生きと行動する人々の描写は本当のところの当時の身分ある者の領分の姿ではないだろうが、フィクションなんだし想像の世界は自由だ。


宇治十帖についてまだ触れていないからということで更に続編を構想、といったことを作者が言及しているのでとても楽しみにしている。


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♪とれたての~たーまーごー

短編集とはいえど小説を1冊きちんと読みきったのは本当に久しぶりのことだった。近藤史恵「サヴァイヴ」である。同作者の「サクリファイス」「エデン」の同シリーズ外伝といったところの短編集だ。(「サクリファイス」「エデン」についてはこちら)前2作の主人公と彼のかつてのチームメイトらの過去と未来の逸話である。

以前面白く読んだシリーズの外伝短編集だから読みきることができたのか、と思うところもあるにはあるのだが、久々にきちんと読むことができたしその上面白かったのだから、まあ難しいことは考えないことにして。


何度も何度も読み直している好きな小説だと話も文章も覚えているから好きな場面や段落などだけピックアップして目を通したりしていたのだけれど、初読みのものは中編、長編小説の読みかけが山積みになってしまっていてる。目が滑って同じ段落を何度も読み直しているうちに集中力が途切れるわ読み進めようとしても寝落ちするわ、で如何ともし難い自分の状態に苛立ちを覚えたりもしていたのだ。


「サクリファイス」も「エデン」もそうだったけれど「サヴァイヴ」もなんというか、ストーリーもののマンガを読んだ後の気分。読みやすいってのは決して悪いことではないけれど。でもそれと面白いと思った感想もまた別物なので、ね。
ああ面白かった!って思えたらそれがジャスティスだと思う。


UEFA EURO2012開催中、数年前制作のクリスティアーノ・ロナウドのドキュメンタリをたまたま観たのだが、「あー”マスゴミ”なんてネット民は上手いこと言ったもんだけどそんなん日本だけかとちょっと思ってたのにヨーロッパも全然変わらず同じく”マスゴミ”だわー」と思う場面があった。
「サヴァイヴ」の一編で「サクリファイス」「エデン」の主人公白石誓がちょっとそんなマスゴミ洗礼的な目にあう描写があったり、他にもプロスポーツの選手は実力が物を言うだけでなくやはり人気商売な面も強くあって更には資本の思惑に振り回されたり、なんてのもあったり。
ステレオタイプな設定なのだけれども、チカがパリ~ルーベに出場してともかくにも完走した、なんて読まされて、ニヤリとしないわけがない。


現在開催中のツール・ド・フランス2012の第4ステージでチームユーロップカーの新城幸也選手が果敢な攻めの逃げが評価されて敢闘賞を受賞し表彰台に上って祝福された。
夢物語でなく現実の賞賛に笑顔で応える新城選手の姿は、ああなんかエエもん見せてもろたわー、ってため息がこぼれるほどだった。







久々の図書館

ものすごく久しぶりに図書館へ足を運んだ。


現在敢行中のうちのマンションの改修工事の作業都合で本日は梅雨の終盤に見せる否応ない夏空で気温がぐんぐん上がる最中、家中の窓をすべて閉ざさなければならない、かつ一時エアコンも稼動させられない都合で、はっきり言って軽く熱中症で死ねる環境が生まれる状況だったのだが、それを甘んじて受け入れるわけには当然ながらいかない故、思いついたのは「そうだ、公的施設に逃げよう!」だった。
また、足場から笑顔で「すいませんねー、作業中ご迷惑おかけしますー」と満面の笑顔で作業員のご年配のおじ様に微笑みかけられたならば、正義は現場にあり、ってもんでこのクソ暑い中作業に勤しむ彼らの姿はワタシからすれば溢れんばかりの尊敬に値し、ああ作業のお邪魔にならぬよう日暮れまでワタシはいずれかに撤退しておこうぞ、な気持ちにさせられた。

ワタシの住まうは関西電力管区内である。
節電が声高らかに叫ばれる地域である。
できることは協力すること吝かでないが、健康を損なうような事態に陥るのも御免こうむる。
近畿一円公的施設は節電避難民で溢れることが容易に想像できる今夏なのだ。
ま、そんなこんなで真昼間避暑のため下の娘を連れ立って、ホント久々に近くの図書館へ足を運ぶことにしたのだった。(えー、大変前置きが長いのは一種ワタシのリハビリみたいなものに思っていただければありがたく。)


「図書館を自分の本棚と思えば良い」と、自宅にむやみに本類を増やさないテクニックとして挙げられていたのを目にしたことがあった。久々に訪れた図書館の居並ぶ書棚はなるほどその様相に理想的ではある。しかし本読みの趣向はオールラウンドから偏愛から様々で、つまりはどれだけの数が整然と並んでいようとも、己好みの羅列でない限りそれはただの集合体でしかないのだ。このあたりの心境というか感情というかそういうもののケリのつけ方はやはり千差万別であろうと思うのだが。

本類への所有欲はワタシの最たるもののひとつであったが、いまやそれも自粛というか減退というか、の一途にある。かつての自分にアリエナスな「本を読み始めたら寝落ち」のもはや疾患なのか?みたいなものを抱えたとなると、読書欲を持つ権利が無い、という結論。故に書店も図書館も自粛していた。本は読んでなんぼのものなのだ。


久々に図書館を訪れたワタシを迎えるは快適な空調と整然と本が並ぶ書棚。ああ素晴らしい。素晴らしい空間だ。けれども自分のリミッターを外してはならぬ。読めなければ本への冒涜・・・なぞ中二病チックなことを思っている傍から、娘はどんどん目に付いた絵本を取っていく。

目から鱗が落ちる思いとは。
読むも読まぬもすべて縁。
けれど直感を疑うな、的な衝撃をまさか下の娘からもたらされ様とは。

あー、勝手なアテレコ的なもんなんですけどね。
でもなんかきっちり「楽しんで」本を読むってことを長くしていなかった感じなんで、そんな感覚に陥ったというか。


とりあえず自分好みのラインナップでなくとも整然と並ぶ本と書棚は美しいと思う。
きちんと本というより文章そのものを読むことができないのではないかと危惧して購入を見送っていた本も多く並んでいて、再会を嬉しく思った。
そして短編集ながら久々に本を一冊読みきることができたことに小躍りしたい気分である。




とは言え若さをうらめやましく思う気持ちもさほどないわけで。

これ以降に買ったもの。


2012/07/04-1


「花よりも花の如く」10巻。
憲人がすっかり妙齢のイイ兄ちゃんになったなー。

「君に届け」16巻。
正直流し読みした程度。話が進行してから改めて読めばもっとおぉーとか思うんだろうな、みたいな流れ。
でも爽子パパ登場場面はがっつり読んだ。ステキなパパだわ。

「ガラスの仮面」48巻。
亜弓さんターンの巻。でもやっぱり流し読み。
長編はまとめ読み必須だと思う。特に「ガラかめ」は待機の忍耐必須マンガであるからして。


2012/07/04-2


「チーズスイートホーム」9巻。
あーもーカワイイっ。

「きのう何食べた?」6巻。
筧さんがなんか一山超えた感じがイイ。
変な特別感がないフツーのごはんのラインナップは参考になります。


荒川弘「百姓貴族」2巻。
1巻を友人から借りて読んだところ、もうむちゃくちゃに面白かった。
気の置けないマンガ読み友なので続巻ずっと借りて読ませてもらうことは全然おーらいなのだが、これはもうどうしても自分の手元に置きたくなってしまって買うことに。
エッセイマンガなのだが題材があまりに自分が知らない世界すぎて面白すぎる。



前回も述べたが、本を読み始めればすぐさま寝落ちしてしまう状態でいずれのジャンルの本であろうと読破が難しくなってしまっていていやはやなんとも情けない。故に不甲斐ない己への戒めとして購入を控えている。

文章から妙に目が滑る事態もどうにかしたい。要は集中力がさっぱりになってしまっているのだろうと思う。そこそこ早読みできる方だった自分が寄る年波のせいなのだろうと思うのだが読む速度の低下をどうにも認められず変に足掻く結果、目が滑る→集中力散漫→寝落ち、という事態を招いているのでは?と推測している。




大変ご無沙汰いたしました。

「HPは半分くらい残っているけれどMPはすっからかんの僧侶」みたいな具合だった、という例えが合っているかどうかはいまいちワタシもわからんところではありますが、とりあえず日々の生活はやり過ごしても余裕がなかったというよりも余剰がなかったというか。甘えたこと言ってんなや、と自戒してみたり、別に人に迷惑かけてるわけじゃないんだからやり過ごせばいいもんじゃんじょん(←意味不明)と自分を甘やかしてみたり。

本を読み始めてもそれが寝床であるならば5分で寝落ちの繰り返しで、もはやまともに小説なんぞ読んだのは一体いつのことやら。一応読んだもの観たものの感想なぞを書きたいと思っている拙宅なので、ならば書けるネタが全然ないよーってことでの否応なくの更新停止。
もしも万が一にも、あらこの人一体どうしたのかしら?なんて思ってくれた方がいらっしゃったのならば本当にごめんなさいです。


うちのマンションが6月から大改修工事に入りまして。
見た目も中身もずいぶんボロになっていたところ大家さんが一大決意したらしく、中身はさておき見た目の大改修となりました。
昔やんちゃしてましたけど今はマジ頑張ってます!的兄ちゃん満載の職人さんたちがガシガシ足場を組み上げた後、この道何十年でっせ的修理、補強、塗装の年配おっちゃん満載の職人さんたちが足場を日々闊歩している状態です。
敷地内どころか家の中にいても窓越しに足場から作業を繰り広げる職人さんたちと思いっきり顔を合わせる毎日でして、「あーどうもご苦労様です~」などと一日何回口にするやら。で、皆さん必ずご丁寧に返礼くださる。そして暑い日も雨の日も、作業を着実にこなしておられるのです。その様子を間近で眺めていまして、なんかオレあかんわ、ダレすぎやし、ってものすごく思わされた次第で。

同時期にUEFA EUROが始まって、すぐにウインブルドンも始まって、なんかそういうのも観て感化されたっていうか。自分より年上の伊達選手がテニスの聖地で頑張る姿なんか見ると、ホントもう、ね。


再起動完了。中年に足を踏み込んでもう少し上手にいろいろ立ち回りたい。でも、落ち込んだりもしたけれどワタシは元気です。



いらっしゃいませ。

ツモ

Author:ツモ
30代後半女。
→四十路突入。
→もうすぐバカボンのパパ越え。
→日本女性の平均寿命に向かって折り返し地点あたり。別にそこまで長く生きたいわけでもない。とりあえずの目標はこの先20年くらい。

暴れまわった娘時代の反動か、自宅にひきこもりがち。相方、娘二人と古都の端っこで地味に暮している。


気まぐれにしか更新しないくせに、記事がやたらと長くなる傾向にある。

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