スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ご都合主義上等

真昼間、スカパで久しぶりに『天使にラブ・ソングを・・・』を観た。
何時観ても何度観ても、終いにはニコニコ顔にさせられてしまう作品である。
陰鬱さや複雑な伏線とは無縁な直球ハッピーエンド型のストーリであるが、だがそれがいい。シスター達が満面の笑顔で軽やかに踊り歌う姿は、とても幸せな気分にしてくれる。


ワタシが小娘だった頃、映画は自分にとって重要なファクタだったが斜に構えて観ることが当然と思ってて、それはそういう振る舞いがどこかカッコイイと思う勘違いをしたつまらない子供だったわけだ。
もちろん素直に感動したりもしたけれど、会話の中で映画の話題になったならば批判的に述べることがさながら「映画をよく観ている」ことへの体現であったかのように、ド素人が評論家よろしくエラソーに熱弁をふるっていたのだ。
まあ、若気の至りで後に恥ずかしい思いに陥ることは大切なことだとワタシは思っているので、別に全然小娘時代の自分を責める気にはならない。むしろ若いうちにテキトーに弾けないと、年とってから変に弾けてしかも周囲に迷惑かけまくることが往々にしてある。今の自分がテキトーに落ち着いたのは若気の至りのおかげである、と思っている。

さて、『天使にラブ・ソングを・・・』の初見、ワタシは小娘だった。当時も観終わって「ああ、楽しい映画だったなー!」と思ったのだが、友人たちとの映画談義の話題にあげることはほとんどなかった。素直に感動する、という感覚が気恥ずかしく思った年代だったのだ。
話題にあげたのならば、「ご都合主義すぎるところがあるよね」と述べたと思う。

で、現在のワタシは思うのだ。
「ご都合主義上等」だ、と。
かなり堂々と声高らかに言う、絶対に。っていうか、今言ってるし。
小娘時代を過ぎ、映画をじっくり観るヒマもなくなって、テキトーに年もとって、
「映画は楽しませてくれるのならばご都合主義でもいいじゃない」なのだ。

年々生きていると、現実でいろいろ嫌な出来事や辛く困難な場面に直面することが多々ある。それはフィクションの中の事件に比べればそれはそれは些細なことなのかもしれないが、生身の人間が直面する問題としてリアルでノンフィクションで苦痛で苦難に満ちている。
日常そういった場面に晒されていたとして憩いの時間にすらそういった場面に晒されるのは、もはや苦行である。
フィクションの世界くらいハッピーハッピーな気分にしてほしいわん、と思う。いや思うようになったのだ。


もちろんバッドエンドでも素晴らしい映画が多々あることは百も承知である。
しかしどうにも気持ちが安らかになれない。不況で家計が綱渡りだったり子供のことでハラハラしたり、でハラハラ度はとっくに針が振り切れているのだ。

『男はつらいよ』シリーズが多く支持されたのも、今ならよくわかる。



ところで邦題は『天使にラブ・ソングを・・・』なのだが、ワタシは原題の『SISTER ACT』がものすごく素敵だと思う。邦題はちょっと受けを狙った感じがどーしてもするんです。


スポンサーサイト

Comment

Comment Form
公開設定

いらっしゃいませ。

ツモ

Author:ツモ
30代後半女。
→四十路突入。
→もうすぐバカボンのパパ越え。
→日本女性の平均寿命に向かって折り返し地点あたり。別にそこまで長く生きたいわけでもない。とりあえずの目標はこの先20年くらい。

暴れまわった娘時代の反動か、自宅にひきこもりがち。相方、娘二人と古都の端っこで地味に暮している。


気まぐれにしか更新しないくせに、記事がやたらと長くなる傾向にある。

カテゴリー
最近の記事
月別アーカイブ
06  05  03  02  01  12  11  10  09  08  07  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02 
最近のコメント
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
本・雑誌
1056位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
和書
601位
アクセスランキングを見る>>
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

リンク
ブログ内検索
RSSフィード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。