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地域ネコ

近所にご老人方が自然と集うところがある。古びたイスや古びた手製の木の腰掛が独居老人のお住まいらしき前に並べられていて、そこに朝夕自然と集っておられる。結構な人数だ。そばの川の土手や堤防、川辺に移動する組もある。大半は男性で、家族がいっらしゃる方もいるようだが半数以上はお独りのようだ。お年を召されいろいろ大変なこともあるのだろうけれど、青空寄り合いはいつも大変盛り上がっていて話題は多岐にわたるようだ。

その青空寄り合いにはネコたちもいる。集うご老人方の足元に寝転がったり、どなたかの足にスリスリ身を寄せたり、腹を見せモフモフされたりしている。
ネコたちの中にはどなたかの飼い猫だったりするのもいるようだが、基本的にみないわゆる地域ネコである。つまりは野良だ。ご老人方の家に出入りしたりしている子もいるようなので、半野良と言えなくもない。


野良ネコと人間の関係は大変デリケートな問題である。この地域ネコが住む周辺でも保健所の「エサを与えないで!」という看板を見る。ご老人方がエサをやることに眉をひそめる周辺住人もいると思う。
しかしご老人方の、その多くが独居老人であろう人々の、どう見ても癒しの存在になっている野良ネコたちを憎憎しげに排除しようとまでする人はさすがにいないようで、野良ネコたちは黙認され地域ネコとなったようである。子猫が生まれたりしつつ野良の寿命はやはり短いだろうから顔ぶれは変わりながらも一定数を保っている。

ご老人方の集う場所がすべてその地域ネコたちのテリトリーだからだろう、ご老人方の目が届く範囲の道の真ん中でゴロンゴロン転がったり、どっかり寝そべったり、香箱を作っていたりしていて、そこは車が通ることはほとんどないのだが川の土手道に続く通りで、ワタシは毎日自転車で走るのだ。
云わばテリトリーの侵入者たるワタシがネコたちを驚かせては申し訳ないので、最徐行で通ることにしている。それに、疾走するのは寄り合うご老人方にも申し訳ない。


ある朝、下の娘を幼稚園まで送っていく時、件のご老人方のおひとりが堤防から川辺へと散歩しておられるのを見かけた。やはり結構なご年配の方なので足取りは相当ゆっくりだった。そのご老人の後ろを地域ネコの一匹がトコトコついて歩いていた。「ああ、一緒に朝の散歩をしているんだな」と思い、なんだかじんわり感動した。


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ツモ

Author:ツモ
30代後半女。
→四十路突入。
→もうすぐバカボンのパパ越え。
→日本女性の平均寿命に向かって折り返し地点あたり。別にそこまで長く生きたいわけでもない。とりあえずの目標はこの先20年くらい。

暴れまわった娘時代の反動か、自宅にひきこもりがち。相方、娘二人と古都の端っこで地味に暮している。


気まぐれにしか更新しないくせに、記事がやたらと長くなる傾向にある。

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