スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

リアル遠足

グダグダの正月三が日、某巨大掲示板の某まとめサイトのある記事のタイトルに目が留まった。


「ニートで馬鹿だから歩いて出雲行った」



某巨大掲示板の某板で徒歩や自転車で旅をする人の実況的スレッドをリアルタイムで追いかけたこともあったし、旅行中の写真をひたすらアップしたスレッドをまとめたものとかも結構好きでちょくちょく見ていたので、ワタシはいわば「紀行スレッド」が好きな傾向にあると思う。


で、その「ニートで馬鹿だから」の記事に目を通し始めたところ、スレ主が「ニートで馬鹿だから」シリーズとして前々からいくつもスレ立てしている人であることを知り、それらが多くまとめサイトに取り上げられているということがわかり、自分でWEBサイトを持っていて書籍化もされているということまでわかった。某巨大掲示板でスレ立てしたものはスレ主曰く「写真の再利用」とのことである。


「ニートで馬鹿だから」シリーズのまとめ記事を全部読み終えてスレ主のサイト「スカラムーシュ」へ。

それらの旅を主は「リアル遠足」と称していた。
まとめサイトで見た記事は写真だけだった。
「リアル遠足」の本来の公開記事は写真を背景利用した紀行マンガだった。

作者は大阪在住の自称ニートの男性。実際無職らしく、ことあるごとに自分の存在すら卑下するような言葉を繰り返し記述している。
数年前から「リアル遠足」と称した徒歩の旅をした記録をマンガ化して自分のサイトで公開している。
もしこの「リアル遠足」がウケを狙ったようなものだったならばワタシの関心もあっさり終了だったのだが、数多のログを読み進めるにつけ作者の明後日の方向に向いた気力に魅せられてしまった。

「リアル遠足」はまさに徒歩の旅なのだ。
企画当初は比較的近距離(とはいえかなりの歩数なのだが)の徒歩の旅だったものが、どんどんその距離が伸びていっている。
旅路の途中の名のあるものから名もなきものまで多くの神社仏閣に参拝して最終目的地を目指しているのだが、いずれの参拝ののちにも「ありがとうございました」と頭を下げる作者の画が描きこんである。
そこがワタシを惹きつけた。

彼は確かに無職で所謂ニートであるかもしれない。しかし旅路で出会った人々とごく簡単ながらも会話したり交渉したり触れ合ったりするコマがあるのを見るに、作者本人が卑下するような社会不適合者ではないと思う。
ワタシが思うに、彼は努力や我慢の方向が一般的とは違って明後日の方向を向いているだけだと思う。


リアル遠足「伊勢」の五日目、朝日に照らされる大日如来像に感動を覚える作者にこちらも胸が熱くなる思いだ。
「・・・出来過ぎだ」と作者本人が感動しつつもおそれおののいているかのような描写のコマがある。
こう言ってはなんなのだが、本当にバカだったら大日如来像を朝日が照らすことに感動なんかしない、のではないか。そもそも大日如来がなんなのかもわからないと思うし、ホンモノのバカ者は参拝なんてしないと思う。そういった敬虔な気持ちの一端があるかないかは重要だと思う。

信仰的な意味ではないのですよ?でも神聖な場所であるかどうかくらい空気でわかるじゃん?みたいな、そういった話、です。


「リアル遠足」全編において淡々と旅路が描かれているだけである。大きな事件があるわけでもなく、むやみな感動場面をこしらえてあるわけでもない。
あくまで徒歩紀行記録マンガに過ぎないのだ。
しかし逆にストイックさを感じ、混沌とした当世にあるシンプルな感覚を見る思いである。


2011/01/15


寝床でも読みたいようなまったり系だったので買ったよ。




スポンサーサイト

Comment

Comment Form
公開設定

いらっしゃいませ。

ツモ

Author:ツモ
30代後半女。
→四十路突入。
→もうすぐバカボンのパパ越え。
→日本女性の平均寿命に向かって折り返し地点あたり。別にそこまで長く生きたいわけでもない。とりあえずの目標はこの先20年くらい。

暴れまわった娘時代の反動か、自宅にひきこもりがち。相方、娘二人と古都の端っこで地味に暮している。


気まぐれにしか更新しないくせに、記事がやたらと長くなる傾向にある。

カテゴリー
最近の記事
月別アーカイブ
06  05  03  02  01  12  11  10  09  08  07  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02 
最近のコメント
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
本・雑誌
1450位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
和書
822位
アクセスランキングを見る>>
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

リンク
ブログ内検索
RSSフィード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。