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巻き寿司

節分といえば「豆まき」と「鰯」に「巻き寿司」、これがワタシの生い立ちですりこまれた慣習である。
それらはワタシがかなり幼かった頃から毎年必須の季節縁起だった。節分には家族で「鬼は外ー!福は内ー!」と言いながら本気で豆をまき、夕食は鰯の塩焼きに巻き寿司を丸かぶりするのだ。

「生の鰯の頭を柊の枝に刺して玄関先に吊るしておくと鬼が鰯の生臭さを嫌って柊の葉のトゲトゲを痛がってつまりは厄が祓われる」なんて小学校の先生が話してくれたこともあった。さすがにそんな鬼トラップを用意したりはしなかったがせめて鰯を焼く臭いで代用といったところで母が塩焼きを用意していたのだと思う。


で、「巻き寿司」である。
「恵方巻き」なんていわれてもワタシはピンとこない。
それは商業戦略的なアレってやつですわね?

思えばワタシが小学生の頃なんかに同級生にリサーチしてみても「どうして節分だからって巻き寿司?」みたいな反応だった。「豆まき」はまあ家族イベントとしてやってても「だからなんで巻き寿司?」みたいな。


相方と二人暮らしの時は買ったほうが手間も経費もかからなかったのだが、家族の頭数が増えるにつれ圧倒的に作るほうがお安くお手軽になった。
相方は東海地方出身で、やはり「なんで節分に巻き寿司?」の人だったが、否応なくワタシが用意するものだからすっかり慣例化したようである。今年はあまりの多忙ぶりで無理だったが例年家族の先頭に立って本気で豆をまいている。娘たちは生まれたときからそれが当たり前のものとして楽しんでいる。そのすりこみはワタシの母から受け継いだものである。


恵方巻きの全国展開的なものはここ10年とかの近年の商業戦略によるものであろう。
ではワタシの幼少からの「節分巻き寿司」文化は一体どういった発端なのか。もう35年以上の慣習なのだ。

首謀者である母に問うてみた。
「お父さんの昔勤めてた会社の社長のおばあさんが教えてくれたんやわー」

つまりはワタシの父が長く勤めていた会社の大奥様が、
「大阪では古くから節分には柊に生鰯の頭の鬼トラップを設置し巻き寿司を食べて厄を祓ったのやよ」
と地方から出てきた若い主婦であったワタシの母に教えた、ということである。以来母はそれを自分のできる範囲で忠実に守っていたわけだ。

これをふまえて更に独自に調査してみたが「節分巻き寿司」の発端は云われが様々にありすぎてどうにもはっきりしない。推測するに古く大阪の一部の文化だった可能性をみる。なんにせよワタシはそれを受け継いだひとりなわけだ。


「由来がはっきりしない商業戦略にのせられた恵方巻きなんて認めないっ」なんていう人々もきっと多くおられるのでないかと思われるが、「正月にはお雑煮とお節」「感謝祭には七面鳥」みたいな季節縁起はそれはそれで悪くない、とワタシは思う。テーマパークだってわかっちゃいるがのせられて楽しむがサイコー、みたいな、そんなものだ。



ということで今年のうちの巻き寿司。


2011/02/05


季節縁起を賞賛したりしつつも「恵方巻き」という言葉に眉をひそめるひねくれもののワタシ。
「巻き寿司」なのよっ。吉方角なんて知らないわよっ。





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Comment

淋しい熱帯魚 | URL | 2011.02.15 00:50 | Edit
こちらからははじめまして。通りすがりの元クラスメイトです。
今から20年くらい前に毎日新聞で読んだのですが、恵方巻きってのはどうやら海苔屋さんの陰謀らしいです。(関係者がいらっしゃったらスミマセン。)ある年に大豊作だった海苔をさばくのに、寿司屋と結託したとか、しないとか。いずれにせよ、ビジネスが絡んでるってことで間違いなさそうですね。
お邪魔しました♪
ツモ | URL | 2011.02.15 17:24
どうも、ご無沙汰してます。
コメントありがとう。


> 恵方巻きってのはどうやら海苔屋さんの陰謀らしいです。ある年に大豊作だった海苔をさばくのに、寿司屋と結託したとか、しないとか。

これ有名な話ですよね。ホンマ商魂たくましいでー。

ちょっと調べてみたんですが、戦前にもそういった「節分に巻き寿司販促キャンペーン」みたいなのがあったようで、うちの母に「丸かぶり寿司」を伝授してくれた明治生まれの大奥様もその時流にのっかって風習化させたクチだったのかなー、と思ったりします。もうずいぶん前に亡くなられてしまっているのではっきりしたことまではわからないのですが。

余談ですがバレンタインデーもお菓子屋さんの陰謀ですもんね。
ホンマ商魂たくましいでー。
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ツモ

Author:ツモ
30代後半女。
→四十路突入。
→もうすぐバカボンのパパ越え。
→日本女性の平均寿命に向かって折り返し地点あたり。別にそこまで長く生きたいわけでもない。とりあえずの目標はこの先20年くらい。

暴れまわった娘時代の反動か、自宅にひきこもりがち。相方、娘二人と古都の端っこで地味に暮している。


気まぐれにしか更新しないくせに、記事がやたらと長くなる傾向にある。

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