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雨の日の猫は眠い

アタマの中がなにかぼんやりと煙っているような感じで、イライラとも違うしソワソワとも違う、でも雑然ととっ散らかった感じ。雨はそれを増長させるようで、それはリアルにも波及するようで自宅全体がゴチャゴチャととっ散らかっている。一応片付いている部分もあるのだが、あえて視界に入れず意識からも自然と排除し「見ないようにしている」放置した部分があって、双方の混在のアンバランスがまさに自分のアタマの中の反映のようで見ていてあまり気持ちの良いものではない。

なにかしら大きな問題を抱えているわけでもなくなにかしら大きな悩みを抱えているのでもなく、でも己の思考に靄がかかったようなスッキリしない感覚は、不愉快とまで言い切りはしないが面白いものではない。
これもストレスの一種なのかもしれないが、わりとお気楽に暮らしていると思える自分がストレスを感じるなんざおこがましい、と思う。しかしこの「おこがましい」と思いすぎるのまたよろしくない、のだろう。
晴らす方法がいまいち分からぬ靄は手に余る。


「やる気」というものは行動し始めてやっと「やる気」の脳内物質?というかホルモン?みたいなものが分泌されるんだぜ、みたいな、ずいぶん前に斜め読みした記憶で申し訳ないのだが、そういったコラムを読んだことがある。

なんか、あーなるほどねー、なんて思った次第で。

めんどくせーなー、と思って重い尻をなかなか上げられずグダグダとしてしまっても、ああもうとにかくやらんと限界っ、という自分なりの物理的だったり時間的だったりするリミットにケツを叩かれるようにノロノロ動き始めるのだが、一旦動き始めたならば我ながら思いがけぬほどに動けてしまい結果オーライ、ということが度々あるわけである。



ワタシがまだまだ小娘だった頃、自分のアタマの中で煙る靄を晴らす術がわからず景気づけにデカイ声でも張り上げてみたく思っても真夜中だったりしてどうしようもなかったりした時、フラリと飼い猫のゴンが部屋に入ってきて、ゴロリと腹を見せることがあった。
「撫でてもええよ?」
と言ってくれていたようにワタシが勝手に思っただけだったろうが、ゴンはまったく抵抗せずにワタシの思う存分撫でさせてくれたしまん丸の腹に顔を埋めさせてもらったりした。
ゴンは毎晩弟の寝床、ワタシの寝床、両親の寝床、と巡回する子だった。こちらで書いたワタシの初めての海外旅行時、2週間家を離れたのだが、毎晩一定の時間にゴンはワタシの部屋の前に訪れ、「ドア開けてー、開けてー」と鳴いていた、と帰国後親父に聞いた。
相方と暮らすようになった頃も同様だったらしい。

アイちゃんはワタシに対してゴンのように振舞ったことはほとんどない。さすがメスといったところか、それとも個性か。アイちゃんはなかなか厳しい女なのだ。
でも小娘ながらガチで仕事をこなしていた頃、深夜両親が寝静まった家にイライラしていてもベロベロに酔っ払っていてもそうっと帰宅すれば玄関先に迎えに来てくれたのはいつもアイちゃんだった。
真っ直ぐな瞳で「ニャー」と出迎えてくれた。


相方と暮らし始めてすぐの頃、新しい自分のテリトリーに彼らの存在がないことに大きく物足りなさを感じた。ふとした時そばにモフモフした彼らの存在がないことに不安感すら生じた。

「癒し」という言葉を軽々しく使うことにワタシは抵抗感がある。
「和む」が適当であろうか。いや、それも違うように思う。



ゴンが旅立ってからワタシはますます地域ネコを目で探す。
実家の親父との通話中、後ろでニャーニャーと大きなアイちゃんの声がしていた。アイちゃんはそんな声をあげる子でなかった。親父曰くそれはゴンが旅立ってからのことらしい。

涙で別れたわけではないけれど、どうやらワタシは淋しいらしい。
自分のどういった有り様でも受け止めてくれた小さきものへの記憶がつのる。



雨はネコには不快であろう眠かろう、と思いつつワタシはまたいつの日かワタシというそのものを認めてくれる小さきものの出会いをどこか夢見ている。





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ツモ

Author:ツモ
30代後半女。
→四十路突入。
→もうすぐバカボンのパパ越え。
→日本女性の平均寿命に向かって折り返し地点あたり。別にそこまで長く生きたいわけでもない。とりあえずの目標はこの先20年くらい。

暴れまわった娘時代の反動か、自宅にひきこもりがち。相方、娘二人と古都の端っこで地味に暮している。


気まぐれにしか更新しないくせに、記事がやたらと長くなる傾向にある。

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