スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「王家の紋章」

これを初めて読んだのはいつだったのでしょうね、覚えてないくらいにやっぱり相当昔だと思うのですが。
いやはや、このお話一体いつ終わりを迎えるのでしょうかいね?
単行本を集める→いつまで経っても終わりが見えない→付き合いきれない気分になって手放す→でもやっぱり気になってしまうから単行本を(以下数度くり返し)だったのですが、現在気分も新たにぼちぼち文庫版で収集中。

エジプト文明に心酔し考古学を学ぶアメリカ人の富豪のお嬢様キャロルがファラオの呪いにより古代にタイムスリップして、若きファラオであるメンフィスと出会いすったもんだのあげくに愛し合うようになったものの、未来の知恵を持つキャロルは本人がどれだけ否定しても「神の娘」として扱われ、その知恵を奪取しようとする他国の諸々の輩からモテモテのひっぱりだこ、と一口に言ってしまうとそーいうお話です。いやいや、ホントのところいろいろものすごーく大河なドラマがワンパターンながらも展開されるのですが、まあ一口に言うなら大体そんな感じです。ナイル川が現代と古代との時空をつないでキャロルが結構自由自在な感じで行ったり来たりしちゃってたり、古代で囚われの身となってしまったキャロルの心の叫びがこれまた時空を繋いで現代からピストルの弾が届いちゃったり、わはは何でもアリじゃねーか。

大体ね、キャロルはモテすぎですよ。
古代の人々からすると20世紀(ていうか世紀も跨いじゃったよね、いまや21世紀だもん)の知恵を持つキャロルっていうのは神にも等しいほどの知恵をみなさまに披露しちゃうのですから、そりゃあ奪い合いになるのもわからんでもないですけど、「歴史を変えるようなことはやってはいけないんだわ・・・!」なんて思いっきりぶち抜きアップのコマで独白してるわりには結構どこでもここでもペラペラと現代で学んだ考古学や歴史の知識を披露しまくるキャロルは賢いんだかバカなんだか。
でもね、どうなんでしょう?古代文明の相当高度な技術や優れた見識って現代をもしのぐものがあったりするじゃあないですか。ホントに現代人の知恵がそこまで古代人のハートを鷲掴みにするもんなんですかね?そこんとこどーですか、早稲田大学教授でエジプト考古学者の吉村センセ?(いえ、別に知り合いでもなんでもないです)そーいえば吉村先生は「うちの研究室にも『王家の紋章』を読んでからエジプト文明に興味を持ちました、なんて学生がやってきますね。いやいや全然それでいいんですよ、わはは。」(←すいません、かなり意訳です)なんてご丁寧にも文庫版の1巻で解説なんぞされてますが。

ストーリーの初期、キャロルの古代における「神の業」のひとつとして「囚人に汚水を清水に変えて与える」というエピソードがあるのですが、その偉業に数多の人々が感動し「神の娘のなせる業ぞ!」と大騒ぎになります。これに対しキャロルの反応が「20世紀の人間なら誰でもできることよ」とあるのですが・・・、えーと、すんません、そんなんできませんから。「濾過」という原理はわかりますけどね。飲み水なんか作れませんし。しかもキャロルは現代ではものすごいお嬢様のくせに何故こんなサバイバル的知識があったのでしょうか?彼女の知恵はその範囲や程度がよくわかりません。アタマいいのかと思ったら人を無駄に信じすぎて騙されてとんでもない目に遭わされたりする。おとなしくしてりゃ危ない目に遭わずに済むのに古代の世界の見る物聞く物すべてが珍しくて好奇心の赴くままにあっちへふらふらこっちへふらふら。自分の側近たちをも巻き込んで事件に継ぐ事件。ええい、王宮でじっとしとかんかい!おまえは愛しの夫メンフィスのそばで可愛い顔して座っておけ!とキャロル連れ去られる→メンフィス追いかける、のくり返しでいつまでたっても終わりそうにない話にイラッとしてる人挙手、は~い。

それはさておき、キャロルが流産したりするエピソードがあるのですがそのへんはずいぶんと残酷な感じがします。ただドラマのやたらに重いところとどうにも軽々しく流れていくところとの落差を話が進めば進むほどに感じるようになってしまって、もうどっちかにしてもらいたい。っていうか、ホントどうやって話を締めくくるつもりなんでしょう?これ以上続けることになんの利点があるというのか?しかも回収しきれてない伏線なんかは一体どうしてくれるのか。長編の難しさを痛感しますね。

「王家」で必ず問題提起されるのが「メンフィス派かイズミル派か?」だと思いますです。
で、わたくし断然メンフィス派でございますですよ。
イズミル王子は確かにカッコイイのですがわたくし萌えないのです。だって「可愛げ」を感じないから。クールでキレ者で素敵なのだけど、その裏にキュートさがなければいけない。あと考え方がネガティブな感じなところも重いんだよね。キャロルは彼を表現するに「恐ろしい」としますが、わたくしからすれば真面目すぎるインテリって感じですね。
メンフィスもかなりの激情型でうっとおしいくらいではありますが、少年王なだけあってどこか可愛げが感じられるのです。恋も政治も押せ押せ一辺倒ってのはこれまた若者キャロルになかなか理解できなかったのは致し方ないことであります。でもおねーさん(おばさんの間違い?うるせー!)はわかってるよ、ふふふ。
黒髪サラサラストレートロングってのも萌えの大きなポイントだわ。

そういえば大昔にマンガ読み友人とでキャーーーッと盛り上がった話が、たぶん「王家」ファンなら誰でも一度は盛り上がるであろう「キャロルとメンフィスの初夜」シーン。わはは、こんなんでキャーッなんて思ったほどに私も若かった。今ならサラッと読み流しなのですが。
そんな初夜の翌朝早々に朝日の昇るナイル川の美しい景色に見入っているキャロルはえらく余裕綽々です。話の流れから察するに処女に違いなかったキャロルさん、えらい落ち着きぶりですやん。体の違和感はないのかい?

”浪漫”を感じてしまう古代文明が舞台ともなれば、かつて浪漫に憧れる少女であった私がこのお話にはまってしまうのは当たり前ってなわけで。世界史のテストでそりゃもう古代文明の範囲は強かったってーの。そんな女子絶対多いはず。
イライラしたって読むのは止められない。そんな「王家」な人の私なのです。
スポンサーサイト

Comment

aki-aero | URL | 2008.02.18 21:40
イズミル王子派ではないのですが、「愛い奴よのぅ」っていうセリフが今でも忘れられません。
今思えば、単なるヘンタイ親父やん・・・。(笑)

ここ10年ぐらい読んでないので、今度また読ませてください。
みやこ | URL | 2008.02.23 17:41
友達の家にやっぱりありました!チョロチョロ発刊されるごとに買い続けてくれたんで、
読んでましたねぇ。・・・ただ、間が空くので、『前回までのあらすじ』みたいに毎回その前の刊を読み返してたような(笑
なんかやたらキャロルとかメンフィスも頬を赤らめてるシーンが多かった記憶が。あんな歴史少女マンガでポッポと頬赤らめてるのが妙に新鮮だった気がします(笑
初夜シーン!!見たっけ?見なかったっけ??う~ん、今更ながら気になります~!!
ツモ | URL | 2008.02.25 17:27
aki-aeroさん

ワタクシも変に時代劇口調なネームにかなりバカ笑いしたもんです。
もしよかったら送ろうか?


みやこさん

新刊出たら最初から全部読み直し、っていうのは長編に実にありがちです。ワタクシそんなんしょっちゅうやっとります。笑

某友人曰く「初夜シーンの刊をまわし読みしてたら、そのシーンのページが自然とひらくようになっていた。みんなどんだけそこばっかり読んでるねん!」だそうで。妄想女子はあちこちにいっぱいいるってことですねー。
Comment Form
公開設定

いらっしゃいませ。

ツモ

Author:ツモ
30代後半女。
→四十路突入。
→もうすぐバカボンのパパ越え。
→日本女性の平均寿命に向かって折り返し地点あたり。別にそこまで長く生きたいわけでもない。とりあえずの目標はこの先20年くらい。

暴れまわった娘時代の反動か、自宅にひきこもりがち。相方、娘二人と古都の端っこで地味に暮している。


気まぐれにしか更新しないくせに、記事がやたらと長くなる傾向にある。

カテゴリー
最近の記事
月別アーカイブ
06  05  03  02  01  12  11  10  09  08  07  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02 
最近のコメント
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
本・雑誌
958位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
和書
553位
アクセスランキングを見る>>
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

リンク
ブログ内検索
RSSフィード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。