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女と男の間には

男女逆転大奥、すなわち将軍が女で、大奥で将軍の寵愛を競うのが男である。

若い男性だけが罹る伝染病のせいで男女の人口比率の均衡が崩れ、社会全般において立場や地位が男女逆転した世界である。畑を耕すも物を売るも政治を動かすも女性がその担い手のほとんどだが、子を孕み産むのも当然ながら女性である。男は数少ない種の担い手である。貧しき家のものは種を売り生計を立てざるを得ない。子を産みたくとも相手のあてがない市井の女のためにボランティア精神で種を提供する男もいる。
将軍の一の仕事は徳川の世の安泰のため子を孕み産むことだ。将軍は畑の、将軍の寵愛を競う男たちは種の価値を多く求められている。精神の平安を保つには困難が生じて当然であろう場所が大奥なわけである。

繁殖のメカニズムがどれほど研究されようとも人間自身の手でそれを完全に制御するのは現代においても無理であろうし、「恵まれるもの」である価値は古来より変わらないと思う。期待と結果は一致しないのだ。愛情と繁殖は表裏一体のようでありながら、その間には多大な距離がある。

人間において、セックス=繁殖行為ではないわけである。それは本能だったり、娯楽であったり、コミュニケーションだったりするのだ。そこに繁殖の結果ばかりを望むまたは望まれるようになれば、人の気持ちはどう左右されるのか。

少子化が問題になっている。
「子供を産みやすく育てやすい社会」を政治家のセンセイたちが作ろうとしているらしいが、そんなものは政策でどうにかなるものなのだろうか。大体「子供を産みやすく育てやすい社会」とはどんな社会なのだろうか。それは決して即物的なものだけではないとワタシは思う。


ワタシが新刊を楽しみに待っているマンガの数が昨今ずいぶんと減ったしまったなかで、よしながふみ『大奥』は続きをとても期待する数少ないひとつである。
既刊5巻。
八代将軍吉宗が男前だ。





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ツモ

Author:ツモ
30代後半女。
→四十路突入。
→もうすぐバカボンのパパ越え。
→日本女性の平均寿命に向かって折り返し地点あたり。別にそこまで長く生きたいわけでもない。とりあえずの目標はこの先20年くらい。

暴れまわった娘時代の反動か、自宅にひきこもりがち。相方、娘二人と古都の端っこで地味に暮している。


気まぐれにしか更新しないくせに、記事がやたらと長くなる傾向にある。

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