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日本編について その2

初期ののだめはまさに変人である。
女の子云々というよりも生態がもはや動物奇想天外状態である。いくら千秋が博愛精神に富んでいるとはいえ、よくぞ警察に通報しなかったものだ。のだめの「千秋センパイ好きデスーーー!」は正直なところ子供の遊びにしか見えない。

転機はシュトレーゼマンと千秋によるラフマニノフのピアノ協奏曲2番だった。これが直接的にのだめを音楽に向き合わせることになったわけではなかったが、確実にのだめの心に一石が投じられたわけである。これ以降さらに真剣に音楽に正面から取り組む千秋を見つめるのだめは、動物奇想天外なりに千秋のことが本気で好きで、千秋のそばにずっといたいという気持ちだけでピアノに向き合い始めた。水面の波紋は確実にのだめを支配したわけである。ピアノを上手に弾ければ千秋のそばにずっといられる、という稚拙ながらも必死の想いだったのだろう。ただ急上昇思考があまりに強すぎて、そこは世の中簡単にはいきません。

マラドーナコンクール一連ののだめは可愛らしくもいじらしくもありながら逆に自分のご都合主義すぎるところも見られて、つまりはのだめの「ベーベちゃん」たる幼い精神面ががっつり描かれている。のだめを擁護する気にはならずされど叩く気にもならない、なかなかに読み手にも気合のいるところである。

千秋は果たしていつからのだめをひとりの女の子として見るようになったのだろう。
千秋は自分の音楽を誠実に作り上げていくことこそが、のだめに正面から音楽と向き合わせ高みを目指させる原動力となると信じて疑わなかった。自身も日本では一学生に過ぎなかったのに、そこまでのだめのピアノへの思い入れがあったわけだ。それはその人間に対してもなんらかの思い入れがなければあり得ない感情だと思う。
そのなんらかの感情が留学の誘いとなるわけだが、コンクールで失敗して落ち込むのだめにはその提案を素直に聞き入れる気持ちの余裕がなかった。音楽に真正面から向き合ったのに上手くいかなかった、もう自分は千秋には追いつけないという、独り失恋みたいな心境だったのだろう。実際のところは千秋が振られたも同然で、あきらめきれずに追いかけたわけだが。「大川ハグ」は素晴らしき少女マンガの定石だった。

しかし以降ふたりはフランスに渡ってからも同様の展開を繰り返すのだ。


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ツモ

Author:ツモ
30代後半女。
→四十路突入。
→もうすぐバカボンのパパ越え。
→日本女性の平均寿命に向かって折り返し地点あたり。別にそこまで長く生きたいわけでもない。とりあえずの目標はこの先20年くらい。

暴れまわった娘時代の反動か、自宅にひきこもりがち。相方、娘二人と古都の端っこで地味に暮している。


気まぐれにしか更新しないくせに、記事がやたらと長くなる傾向にある。

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